区分投資とは、例えば、マンションの一室だけの投資のことをいいます。一方、一棟投資とは何室もあるアパート全体(全室)の投資のことをいいます。これは、どのような違いが起きるかというと、例えば、3,000万円の区分マンションの一室と、3,000万円の10室あるアパート一棟の投資を考えてみるとわかります。
家賃総額は同じだとしても、区分マンションの場合は、退去者が出てすぐに入居者が見つからない場合は、家賃が一円も入らなくなってしまいます。もちろん空室時を作らなければ、そのようなことは起きません。
一方、アパート一棟の場合は、10室全てが空室になってしまうことは、よほど何か原因がない限りほぼ考えられにくいので、一円も家賃収入がないという事態は起きにくいと思われます。つまり、常にいくらかの収入が入るという比較的安定した状態を保てることになります。
修繕費に関しては、長期的に考えると区分投資の方が一棟投資よりもやすい可能性が高いです。
しかし、管理組合や理事会の決定に従わなくてはならないため、自分でコントロールすることは出来ないというデメリット(リスク)もあるのです。
一棟投資のメリットといえば投資規模の拡大が可能ということです。
不動産投資をするにあたっては、いろいろな手続きが必要となるため、投資規模の小さいものを複数持つよりは、規模の大きい物を一つ持っていた方が、投資額による手間の差はたいしてないと思われますので、効率的かと思います。